2か月間のリハビリ入院終了。その成果をまとめてみた。

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息子の病気

先日まで、約2か月間、子供のリハビリ入院をしていました。

親子入院という形で、私も息子と同じ部屋に泊まり、2か月間缶詰でのリハビリ。
慣れない生活に苦労もたくさんありましたが、
発達の向上は見られましたので、入院してよかったな、と思っています。

今日はその成果をざっくりと記しておきたいと思います。

プログラム内容

私が行ったところでは、PT、OT、STとそれぞれ担当の方が付いてくださって、
それぞれ週に二度のリハビリ訓練を行っていました。

週に二度って少ないなって最初は思ったんですけど、
ごはんの時間やお風呂、お昼寝、休憩時間などを取っていると意外とあっと言う間に一日が終わり、
これくらいの時間でちょうどいいのかも、と思いました。

合計すると、それぞれの分野で16~17時間程度、リハビリを集中的に行ったことになります。

よっしー
よっしー

普段、外来のリハビリはできても月に1度、1時間程度だけなので、
それに換算すると1年半程度かけて行うプログラムをぎゅっと2か月でやったことになりますね。

 

PT(理学療法)

いわゆる運動発達の指導です。

うちの子の課題は「移動」です。
具体的に言うと、ハイハイで移動できるようになりたい、というのが目下の目標となっていました。

移動自体はできるものの、寝返りでクルクル回ったり、
コンパスのように、腰を中心にして足を掻く感じで移動する、という
特殊な(?)やり方でした。

手先に過敏があり、床につけたがらないこと、
筋力がまだついておらず、自分の体重を両腕で支えにくいことから
ハイハイにつながらないのではないか、ということで、
PTでは「手で体を支えるお馬さんのポーズ」「補助しながらハイハイをさせる」といったリハビリを重点的に行いました。

 

はいはい

(↑お馬さんのポーズ)

 

結果。

ハイハイ、まではいかないまでも、「バニーホップ」での移動はできるようになりました!!

バニーホップとは…
ハイハイは両手両足を交互に出すのに対し、バニーホップは両手も両足も同時に前に出します。跳び箱を飛んでいるようにぴょんぴょんと移動する感じです。
文字通り、ウサギが走っているようなイメージ。
<参考(ここの絵が一番わかりやすそうでした)>↓
脳性麻痺と機能訓練7
四つ這いの獲得:「四つ這いは抗重力性が高いため、寝返り、腹這いから一気に四つ這い状態までもってくることは難しい。寝返り機能を育て、対称性腹這い、腹這い交叉移動を育て、さらに割り坐位機能を高め、下肢の支持性が十分高まった時点で、四つ這い支持に入る。

今までは寝転がったままの移動ばかりだったので、
最初にできたときには感動しました…。

少しずつ、自分の体重を両腕で支える筋肉もついてきたみたいです。
次はハイハイができるように、引き続きリハビリをしていくことになりました。

OT(作業療法)

指先や手を使った動きを鍛えるリハビリです。

OTでの課題は、「色々なものに触れるようになる」「肩の筋肉をつける」です。

リハビリは全体が切り分けられているわけではなくて、
この分野がこの分野のことにもつながる、ということが多いらしいのですが、
息子の場合、PT分野で鍛えたかった「ハイハイ」について、
OT分野で「肩の筋肉をつける」ことで向上する、とのことでした。

「色々なものに触れるようになる」については、手の過敏があるため、あまりモノを触りたがらない、というところを直したかったです。

色んなものに触ることで脳への刺激になりますし、
そこから日常生活の動作につながります。
(たとえば、ティッシュを出す、とか、モノを片付ける、とか)

息子は音が好きで、音楽が鳴るおもちゃが大好き。

それをOTさんが見抜いて、音が鳴る好きなおもちゃ、音が鳴らないけど訓練のために触ってほしいおもちゃ、などを交互に出して、機嫌を見ながら様々な触感を経験させてくれました。

結果、前までは触りたがらなかったおもちゃにも手を伸ばすようになって、
初めて見たときには感動…

最終的には、絵本を自分でめくる、というところまでいって、
これまた感激しながら見ておりました…涙

「肩の筋肉をつける」については、そういった訓練を椅子に座って行うことで、
地べたに座って遊ぶときには使わない筋肉を使うようにしてくれてました。

自分でもやってみるとわかりますが、
モノを地べたに置いた状態よりも、座ってテーブルの上で操作するほうが少しだけ力が要ります。

たとえば、何かのボタンを押す、という作業の場合、
正座して床に置いたものを押すよりも、椅子に座ってテーブルの上のものを押す方が少しだけ大変です。

地べただと体重をかけて押せるものが、テーブルの上では腕と肩の力だけで押さないといけないからだそうです。

ここで行ったリハビリによって、肩の筋肉が鍛えられ、バニーホップにつながったんだと思います。

ST(言語聴覚)

コミニュケーション能力や、食べる・飲むというところを鍛えるリハビリです。

実は今回のリハビリ入院は、ここを鍛えることが大きな目的でした。

うちの子は生まれたときから経管栄養で、
口から栄養をほとんどとったことがありません。

ミルクや母乳を少しだけ飲んでいたのと、
毎日水やジュースをほんの少しだけ(10~20cc程度)飲ませていたくらい。

経管で栄養が取れていることもあり、医師からは「誤嚥がこわいからあんまり積極的に口から栄養を取らなくていい」と言われていて、
嘔吐も毎日頻回だったので私もこわくてなかなか摂食の訓練ができていませんでした。

でも、今後就学などをにらんだとき、外出時だけでも口から栄養を取れたら相当楽になる、と考えて、そろそろ訓練しておきたいところ…。

初回のリハビリではそのことをSTさんにお伝えして、リハビリの時間だけでなく、昼食やおやつの時間も指導してもらいながらとにかく食べさせる訓練時間を多くとりました。

結果、経管栄養はまだまだ必要なものの、
口から栄養を少しだけとれるように。

以前はスプーン入れた瞬間に嘔吐、みたいな状態だったので、
スプーンを口に入れる、飲み込む、というのが少しでもできたことは本当に嬉しかったです。

よっしー
よっしー

ST分野は2カ月の中でもかなり調子の波があって一進一退状態。
ここでは書ききれないことも多いので、次回、あらためて別記事にまとめたいと思います。

まとめ

最後にリハビリ入院の成果をまとめます

・PT分野
課題:ハイハイができるようになる
結果:バニーホップができるようになった
・OT分野
課題:①色んなものを触れるようになる②肩の筋肉をつける
結果:①触れるものの幅が広がり、絵本をめくれるように。②肩の筋肉がついてバニーホップにつながった。
・PT分野
課題:食事ができるようになる
結果:一食分は難しいが、少し栄養が取れるようになった

 

以上、リハビリのざっくりとした結果を振り返ってみました。
また、次回以降、STリハの詳細や親子入院をしてみての率直な感想、かかったお金について、なども書いていきたいと思います。

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