こちらの記事の続きです。
EDチューブを入れての経管栄養生活が1年半ほど続いた頃、
月に一度の定期受診で、「あまりにも嘔吐が続きすぎるので、一度検査しましょうか?」という話になりました。
こちらとしては願ってもない話だったので、二つ返事で承諾。
内容としては内視鏡検査、ということでしたが、
小さい子供の内視鏡検査は体の負担も大きいことから、
よほどのことがないと行わない、とずっっと言われていました。
なので、毎月受診のたびに嘔吐の回数や、とても苦しそうに吐くので何とかしてあげたい、ということは訴えていたのですが、
「体重は増えてますし、もう少し様子を見ましょう」としか言われず。
嘔吐の原因が何なのか、このままにしていて大丈夫なのか、もとても心配で、
検査の話が出たときは本当に安心しました。
内視鏡検査で病気が発覚
検査は日帰り入院で行いました。
午前中に病室に入り、検査の説明を聞き、点滴を入れてもらい、検査の時間を待ちます。
検査自体は30分くらいで終わったと思います。
鎮静剤を使用して行っていたので、眠ったまま病室に帰ってきた息子を迎えると、先生が一言。
「嘔吐の原因がわかりました。食道裂孔ヘルニアです。」
やっぱり何か原因があったんだ!
それがわかってほっとした気持ちと、
聞いたこともない病名にそれは何だ…どんな病気なんだ…と不安な気持ちと、
原因が分かったからには対処法もあるんだろうか、と期待する気持ちと、
もっと強く検査を求めていたらもっと早く原因がわかったのか、と悔やむ気持ちと、
いろんな想いで先生の話を聞いていました。
食道裂孔ヘルニアとは、本来胃に収まっているはずの部位が食道に飛び出してしまっている病態のことを言うそうです。
(こちらの記事が詳しかったです→「食道裂孔ヘルニアと言われたら」厚木消化器科医院ドクターQ&Aコラム)
治療法として外科手術と、同時に胃ろう造成を提案される
はっきり原因が分かったので、これは手術で治しましょう、と言うのが、先生からの説明でした。
そしてこの機会に同時に胃ろうも作りませんか、ということも言われました。
胃ろうのことは何となく知っていて、同じ経管栄養でも管理がすごく楽になる、ということは聞いていたので、興味はありました。
ただ、胃に穴を開けて生活する、ということのイメージが全然わかなくて、痛くないんだろうか、とか、衛生的に大丈夫なんだろうか、とか心配の方が先立ってしまい、
その日は明確に答えを出すことなく、鎮静から息子が目覚めて落ち着いた頃に退院。
後日改めて、外科の先生から手術と胃ろうについて説明を受け、それまでの間に私たちの方でも胃ろうについて情報収集をした上で、
同時に手術を行うことを承諾しました。
これで吐かなくなるんだ…息子も楽になるかもしれない、と思うと、
手術が待ち遠しかったです。
ただ、現実はそううまくいかず…
手術してからも、スムーズにはいきませんでした。
続きは次の記事にします。
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