できることを数えて

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母の気持ち

しごく当然のことではありますが、
障害を持っていようが、他の子に比べてできることが少なかろうが、
我が子は可愛いです。

私も夫も、1日に30回は「かわいいね」と言っています。
溺愛です。

息子は脳にも異常があります。

「ママ」「パパ」と話しかけることも、
抱きついてくることも、甘えてくることも、ありません。

親だと認識しているのかどうかさえわかりません。

そんな状態でも、
抱きかかえれば笑ってくれる。
一緒にできる遊びも限られているけれど、
それがハマれば笑ってくれる。

その笑顔に、ものすごく癒されています。
そしてかわいい。

 

正直言って、普通の子育てがうらやましくなること、たまにあります。

 

ママと呼んで欲しい。

かけよってきて欲しい。

抱っこして、とせがんでほしい。

 

スーパーとかショッピングモール行くと、よく見る光景じゃないですか。こういうの。

だいたい、そういうの見てると、親は渋々対応するんですよね。

 

でも私はそれがとてもうらやましい。

そんな風にされたら喜んで対応するのにな、と思ってしまう時もある。

 

でも、比べても仕方ないので。
できないものはできないし、今のままの息子だって十分にかわいい。

天真爛漫な笑顔を見ていると、
他と比べるなんてしてないで、
この子のいいところ、できることを見つけてあげよう。
そう思えるのです。

 

脳に異常があるため、笑うこともできないんじゃないかと不安に思ったときもありました。
でも、今ではよく笑ってくれます。

それが見れるだけでも幸せだな、と思えるくらい低いハードルの幸せ感度だけど、
そうやって、できること、持ってるものを数えて生きて行こう、と思うのです。

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