子供の預け先について検討している今日この頃。
自治体から「待った」が入りました。
先に申し上げておきますが、今検討している保育園は認可外なので、
本来は自治体の許可は必要ありません。
それでも、この保育園に医療的ケア児受け入れの実績がなく
障害児対応にも不慣れであることから、
息子が安全に通うために、他事業所との連携や支援が不可欠。
そしてその支援の許可を出すのは自治体、ということで、環境を整えてもらうために、保育園に預けることが適当だと自治体に思ってもらう必要があるのです。
その支援の検討段階で自治体に渋られている、という状況です。
さて、話を戻します。
自治体の言い分によると、息子の保育園入園にあたって懸念事項は二点。
・息子の健康状態
・集団生活に適しているのかどうか
それぞれについて不安があるため、主治医の意見をもとに判断したいとのこと。
最後に一言、
「〇〇くん(息子)にとっては今の生活を変えるのは負担じゃないかなと思って…」
だそうです。
もっともらしい言い分だけれど、要は就学前の母子分離を好ましく思っていないんだな、という自治体の価値観をプンプン匂わせる表現でした。
最初に聞いた時はショックで何も言えませんでしたが、
少し時間が経つとふつふつと怒りが。
以前書きましたが、
預け先の選択肢は自分で医療的ケア児支援センターに足を運び、相談員さんにも各所に交渉してもらって、やっと見つけたところ。
自治体に相談しても「受け入れられる園がない」と言われたから自分で探したんです。
それなのに、受け入れしてくれる園を見つけたら見つけたで難色を示される…
じゃあ、どうすればいいのですか。
どうしたら働けるのですか。
疑問符と怒りでいっぱいですが、とりあえず今は冷静になって、
すべきことをします。
自治体と話し合うことです。
来週、相談員さんふくめ、私と自治体との話し合いの場を持つことになりました。
いい機会なので、この度の就園活動に際し、私が感じた疑問を全部お話ししてこようかなと思っています。
医療的ケア児や障害児の預け先に苦労して、母親が就労できない、という事態は私だけの問題じゃないはずなので。
普通、保育園に入園するには自治体の許可が必要なわけで、
それを牛耳る部署が、障害児の母親が働くことに対してこんなに消極的でいいのか、と。
障害児の母親でも一人の人間として、生き方の一つとして、働くという選択肢を持つことについて、前向きに支援を考えてはくれないかと。
〇〇だからできません、と否定するのではなくて、
〇〇の状況があっても実現するにはどうしたらいいか?という視点で考えてもらえないだろうかと。
普通の子ができる選択を、障害児だからと自治体側で絞るなんていうことがあっていいのかと。
そういう制度や施設がない、などハード面で困難なら仕方がありませんが、
保育園側は受け入れられると言っている、親も入園させたいと言っている、
状況的に通園ができる状況を作っても、自治体がそれを阻止するなんて、あんまりです。
「子供のため」という大義名分で自治体は言ってきますが、
子供のために何がベストかなんて、親以上に考えてる人がいるでしょうか。
親として就労は、
子供の安全安心を確保する、という大前提があった上で実現させたいのです。
その安全安心を確保する、ということを、自治体は一緒に取り組もうとしてくれないのでしょうか。
そんなに母親を、カゴの中の鳥にしておきたいのでしょうか。
小学校に入るまで待てないか、と言われたこともありました。
でも、子供が小学校に入るまで、6年以上(長い人で7年近く)かかるんですよ。
そのブランクがキャリアにどれだけの影響を及ぼすか、
働いたことのある人なら容易に想像がつくのではないでしょうか。
その間に親も歳を取りますし、能力は衰えていきます。
6年というのは長い年月です。
その間の生き方を選べない、選ばせてもらえない。
就学前の障害児には母親がついているべきだ、という価値観を押し付けられているようで、そこから外れようとするといい顔をされない。
そんな対応に、正直がっかりです。
とはいえ、私が想像ついてないだけで向こうにも他の意図があるかもしれないので、
市の考えもしっかり聞いた上で、戦って話し合いをしてきたいと思います。
凝り固まった考え方がアップデートされない自治体に、この先も生殺与奪の権を握られるのはごめんなので。
自治体との面談は来週です。
果たしてどうなるやら。
結果はこちらに。
コメント